在宅就労
グループホームに入居されているAさんは、人と会うことが出来ず、買い物も朝早くや夜遅くに行かれているとのこと。それでも「仕事はしたい」という思いがあるとのことで、病院からご紹介。初回面談の時は緊張しながらも受け答えもしっかりされており「封筒にシールを貼る作業なら出来るかも」と言われて、受給者証の申請を行い利用になりました。契約時にグループホームの部屋へ行くとパーカーのフードを目深に被り、ラジオを私の声がやっと聴こえるくらいまで大きくして、契約を、結びました。精いっぱいの防御だったのでしょうか?それからは毎日緊張した声で電話をくださり「これから始めます」「今終わりました」と2回の連絡をしてくださいます。すんごい頑張っているんだろうなぁと…ゆっくり長く続けられると良いと思います。
2019年の夏に初めて「在宅就労」という言葉に出会い、当時はまだ、実施しているところが少なく、厚生労働省に電話で問い合わせをしたり、北海道の福祉課との懇談などを経て、実施方法を確認しながらスタートしました。その時は家から出られないことの証明が必要でしたが、その後、コロナ禍において「本人が(感染の不安なども含めて)在宅就労を希望したら実施可能」と利用条件が緩和されました。しかし、2020年度は「但し、コロナが落ち着いたら通所に戻すこと」という但書がありました。そして、昨年2021年の春からは但書が外され「本人が希望したら在宅就労が可能」となりました。とはいえ、通所が出来る方ならするでしょうし、結果的にはなんらかの理由で在宅就労をせざるを得ないというのが実情です。
ケース②
ケース③
目の悪い方、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の方への在宅就労支援を始めています。
在宅でどんな作業なら出来るのか?と、いろいろ提案させて頂きますが、元々やっていたことや得意なことを伺って、それも是非生かしてもらいたいと思っています。支援を受けていた方が先生になって何かを教えるなどが出来ると良いと思っています。そんな企画の第一弾は「折り紙ブロックでお供え餅作り」です。
小さな三角のパーツを折って(なんと、白いお餅の部分だけで602個使用)組み立てる作品です。
各々パーツを折り、出来上がったら、在宅就労の利用者さんが先生になって組み立て方を教えてもらうワークショップを開催予定です。
夏の手提げ鞄に続く大作が出来あがりました。
なんと「猫ちぐら」今、絶賛作成中です…近日、販売予定。